新潟市 皮膚科 形成外科 アトピー かゆみ ほくろ除去 : かざま皮フ科クリニック

かざま皮フ科クリニック

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2018/04/27
開院10周年のご挨拶

平成30年4月28日で当クリニックは開院10周年を迎えることになります。これもひとえに地域の患者様やそのご家族、および関係者すべてのご理解ご支援によるものと深く感謝し、心よりお礼を申し上げる次第であります。

開院以来、「一過性の急性疾患は直ちに治癒させる」、「難治性の慢性疾患は、患者様を励ましながら、薬剤管理のもとで一瞬でも皮膚の不快さを忘れてもらいたい」、「混雑時は救急対応が難しい局面もあれど、縫合が必要な外傷患者様に対しては可能な限り形成外科技術を提供する」を主たる治療モットーにして診療して参りました。

この治療モットーを日々意識している一例として、当クリニックで診察頻度の高い疾患であるアトピー性皮膚炎があります。慢性経過で季節性に寛解と増悪を繰り返す難治性疾患です。私自身もアトピー性皮膚炎で、幼少時より同症状を経験してきており、成人後は比較的落ち着いているものの、ここ数年は手の症状が落ち着かず難渋しております。多くの患者様は症状悪化で来院する訳ですが、当クリニックでは全身を診察した上で、部位や症状に応じて各濃度ステロイド外用を先行投与し、湿疹性炎症をまず軽減させます。その後も通院を促し、症状再燃を予防するために、プロアクティブ療法として、痒くなくても引き続きステロイド外用や、新たにタクロリムス軟膏・保湿剤を塗るという治療指針をお勧めしております。但し、ステロイド外用に関しては、単に塗ればよいという訳ではありません。長期的にダラダラ塗ると、顔面では酒さ様皮膚炎(赤ら顔)や毛細血管拡張症、胸背部等ではステロイドにきび、股部等ではステロイド白癬(カビ)、前腕や大腿部等では皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)やステロイド紫斑(内出血様の青あざ)といった副作用が出る場合があり、定期的なチェックが必要です。プロアクティブ療法を続けてもらう時に、そのようなステロイド外用長期連用のピットフォールになるべく陥らないように、患者様に上手にステロイド外用を使用できるよう指導し、アトピー性皮膚炎症状を良好にコントロールしてもらえるよう、時に私自身のアトピー経験談を踏まえてアドバイスしたりして長期フォローさせていただくのが私の使命と考えます。今回は特に思い入れの深いアトピー性皮膚炎をとりあげましたが、もちろんその他の皮膚疾患や形成外科疾患も扱っております。但し、この場ではそれら全てを言及できませんので、またの機会にさせていただきます。

10年間開業医をやっていると、開院時は小さかったお子様が数年ぶりに大きくなって来院されたり、当時中高生だった患者様が立派な成人や社会人になって来院されたり、また、「お陰様ですぐ治りました。ありがとうございました。」・「先生の処方じゃないと効かないのよね」等のお褒めのお言葉を頂戴したり、或いは、新潟を離れた患者さんが帰省の度に顔見せがてら薬をもらいに来て下さったりと、私になりに小さな喜びを感じることもあります。また、どの季節にはどんな疾患の患者様がいらっしゃるか、新潟の四季に応じた皮膚疾患を予測できるようになりました。薬剤も日進月歩で、この10年間で多くの新薬が発売されました。じんましん内服・にきび外用・尋常性乾癬外用・爪水虫外用・帯状疱疹内服・疥癬外用など治療の選択肢が増えたように思います。

長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。IoT時代が訪れ、AIが人間の仕事を奪うなどという最近のニュースに少々違和感を覚えます。特に医療は生の人間が対面診察すべき大事な聖域で、ロボットが無機質に診察するようになってはいけません。これからも、当クリニックは患者様の身近な皮膚科・形成外科クリニックとして、色々な意味で人間味を持ちながら、信頼できるスタッフと一緒に一生懸命頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。以上、開院10周年のご挨拶とさせていただきます。
平成三十年 四月 吉日
院長 風間健太郎

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